星カフェSPICA 来店ノート
2026.10.02
SPICA OBSERVATION RECORD
No.000049
すのー
月 土星
星の写真を見ることと、実際に自分の網膜に映すことは違うという話が心に残った。東京事変の「閃光少女」が好きなので……。また、自分が好きな映画でも似たようなことが語られていたことを思い出した。その映画には世界的なカメラマンが登場し、主人公は彼の足跡を追いかけて世界を旅することになる。住み慣れた狭い街を飛び出した主人公は広い世界に触れつつ、ついにヒマラヤの山奥でカメラマンと邂逅する……。そこでユキヒョウの登場を長らく待ち構えていたカメラマンは、しかしとうとうユキヒョウが現れた時、覗いていたファインダーから目を離してこう言うのだ。「本当に美しいものを見た時、ごく稀に、私は撮影をやめ、しばしの間この目にその景色を留めたくなるのだ」と。結局、カメラマンが眺めているうちにユキヒョウはゆるりと去ってしまった。しかしカメラマンはさして残念そうでもなく、映画を見ていた自分はその心の余裕こそが彼を世界的なカメラマンたらしめている感性なのだと思った。普段暮らしていると、時の流れがどんどん早くなって本当に大事なものを見逃してしまう時がある。星を眺めながら、自分はそうならないように在りたいと、改めて強く思った。
星カフェSPICAで過ごした
2026年10月2日の夜の記録
